EclipseでSpring Bootプロジェクトをセットアップする方法
新人
「EclipseでSpring Bootのプロジェクトを作成したいのですが、どうすればいいですか?」
先輩
「EclipseにはPleiadesという日本語対応のパッケージがあります。それを使えば簡単にSpring Bootプロジェクトを作成できますよ。」
新人
「Pleiadesって何ですか?」
先輩
「Pleiadesは、日本語化されたEclipseのパッケージです。セットアップが簡単で、GradleやSpring Bootの開発にも適しています。」
1. Eclipse(Pleiades)とは?
Pleiades(プレアデス)は、日本語化されたEclipseの統合開発環境(IDE)です。通常のEclipseに比べて、日本語対応されているため、設定がしやすく、初心者にも扱いやすいのが特徴です。
特にSpring Bootの開発に適しており、Gradleなどのビルドツールとの連携も簡単に行えます。これからSpring Bootを学ぶ方にとって、最適な開発環境と言えるでしょう。
2. Spring Bootの概要とEclipseでの開発環境
Spring Bootは、JavaのWebアプリケーションを簡単に作成できるフレームワークです。設定が最小限で済み、内蔵サーバー(Tomcatなど)があるため、開発がスムーズに進みます。
Spring Bootのプロジェクトは、GradleやMavenを使って管理されますが、本記事ではGradleを使用します。Pleiadesを使えば、Eclipse上でSpring Bootのプロジェクトを簡単に作成し、開発を進めることができます。
3. Pleiadesを使ったEclipseのインストール方法
Eclipse(Pleiades)のインストール手順を説明します。
3.1 Pleiadesのダウンロード
まず、Pleiadesの公式サイトからEclipseのPleiadesパッケージをダウンロードします。
以下の手順で進めてください:
- Pleiades公式サイト にアクセス
- 「Eclipseダウンロード」ページから「最新バージョン」を選択
- Windows版またはMac版をダウンロード
3.2 Pleiadesの解凍と配置
ダウンロードが完了したら、ファイルを解凍し、適当なフォルダに配置します。例えば、Cドライブ直下に「C:\pleiades」に展開すると管理しやすいです。
3.3 Eclipseの起動
Pleiadesフォルダ内の「eclipse.exe」をダブルクリックすると、Eclipseが起動します。最初にワークスペースの設定を求められるので、開発用のフォルダを指定して「OK」をクリックしてください。
4. Eclipse(Pleiades)でSpring Bootプロジェクトを作成する手順
ここでは、Eclipse(Pleiades)を使用してSpring Bootのプロジェクトを作成する手順を説明します。
4.1 新しいSpring Bootプロジェクトの作成
まず、Eclipseを起動し、以下の手順でSpring Bootプロジェクトを作成します。
- 「ファイル」メニューから「新規」→「プロジェクト」を選択
- 「Spring Boot」カテゴリの「Spring Bootプロジェクト」を選択し「次へ」をクリック
- プロジェクト名を入力し、「ビルドツール」で「Gradle」を選択
- 「Javaバージョン」を適切なバージョン(例: 17)に設定
- 「次へ」をクリックし、Spring Bootのバージョンを選択(最新の安定版を推奨)
- 「完了」をクリックすると、プロジェクトが作成されます
4.2 プロジェクトのディレクトリ構成
プロジェクトが作成されると、以下のようなディレクトリ構成になります。
project-root/
├── src/
│ ├── main/
│ │ ├── java/com/example/demo/
│ │ │ ├── DemoApplication.java
│ │ ├── resources/
│ │ ├── application.properties
├── build.gradle
├── settings.gradle
DemoApplication.java がアプリケーションのエントリーポイントとなります。
5. Gradleを使用したプロジェクト設定(依存関係の追加)
次に、Spring Bootプロジェクトで必要な依存関係をGradleに追加します。
5.1 Gradleの設定ファイル
Gradleを使う場合、build.gradleファイルに必要な依存関係を追加します。
plugins {
id 'org.springframework.boot' version '3.1.0'
id 'io.spring.dependency-management' version '1.1.0'
id 'java'
}
group = 'com.example'
version = '0.0.1-SNAPSHOT'
sourceCompatibility = '17'
repositories {
mavenCentral()
}
dependencies {
implementation 'org.springframework.boot:spring-boot-starter-web'
testImplementation 'org.springframework.boot:spring-boot-starter-test'
}
5.2 依存関係の追加と同期
追加した依存関係をEclipseに反映させるために、以下の手順を実行します。
- Eclipseの「Gradle」ビューを開く
- 「Gradleプロジェクトを更新」ボタンをクリック
- または、ターミナルで
./gradlew buildを実行
6. Spring Bootアプリの起動方法と簡単な確認方法
作成したSpring Bootアプリを起動し、正常に動作するか確認します。
6.1 Spring Bootアプリの起動
EclipseでSpring Bootアプリを起動するには、以下の方法があります。
- プロジェクトを右クリックし、「Spring Bootアプリとして実行」を選択
- または、
DemoApplication.javaを開き、mainメソッドを右クリックして「Javaアプリケーションとして実行」を選択
6.2 実行結果の確認
正常に起動すると、コンソールに以下のようなログが表示されます。
. ____ _ __ _ _
/\\ / ___'_ __ _ _(_)_ __ __ _ \ \ \ \
( ( )\___ | '_ | '_| | '_ \/ _` | \ \ \ \
\\/ ___)| |_)| | | | | || (_| | ) ) ) )
' |____| .__|_| |_|_| |_\__, | / / / /
=========|_|==============|___/=/_/_/_/
:: Spring Boot :: (v3.1.0)
このログが表示されていれば、Spring Bootアプリが正常に起動しています。
6.3 簡単な動作確認
ブラウザを開き、http://localhost:8080 にアクセスしてください。初期状態ではエラーページが表示されます。
次回は、簡単な@Controllerを作成し、実際にページを表示させる方法を説明します。
7. 簡単なSpring MVCのコントローラーを作成して実行する
Spring Bootアプリケーションが正常に起動することを確認したら、次にSpring MVCを使用して簡単なコントローラーを作成し、画面に表示する処理を追加してみましょう。
7.1 コントローラーの作成
Spring Bootでは、@Controller を使ってWebページを表示する処理を作成できます。
以下の手順で、新しいコントローラーを作成します。
src/main/java/com/example/demo/controllerフォルダを作成- その中に
HomeController.javaを作成 - 以下のコードを記述
package com.example.demo.controller;
import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping;
import org.springframework.ui.Model;
@Controller
public class HomeController {
@GetMapping("/")
public String home(Model model) {
model.addAttribute("message", "Spring Bootへようこそ!");
return "home";
}
}
7.2 ビュー(HTMLファイル)の作成
Spring MVCでは、Thymeleafというテンプレートエンジンを使って画面を表示します。まずは、ビュー用のHTMLファイルを作成しましょう。
src/main/resources/templates/フォルダを作成- その中に
home.htmlを作成 - 以下のコードを記述
<!DOCTYPE html>
<html xmlns:th="http://www.thymeleaf.org">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>ホームページ</title>
</head>
<body>
<h1 th:text="${message}"></h1>
</body>
</html>
7.3 実行と確認
Spring Bootアプリを再起動し、ブラウザで http://localhost:8080 にアクセスしてください。
画面に「Spring Bootへようこそ!」と表示されていれば成功です。
8. Eclipseでのデバッグ方法(簡単なブレークポイントの使い方)
プログラムの動作を確認しながら開発を進めるために、Eclipseのデバッグ機能を活用しましょう。
8.1 ブレークポイントを設定する
ブレークポイントは、プログラムの実行を一時停止して、変数の値を確認するためのものです。以下の手順で設定します。
HomeController.javaを開くreturn "home";の行の左側をクリックし、ブレークポイントを設定- 「デバッグ」モードでアプリを実行
8.2 デバッグの実行
デバッグモードでSpring Bootを起動する方法:
- プロジェクトを右クリック →「デバッグ」→「Spring Bootアプリとして実行」
- ブラウザで
http://localhost:8080にアクセス - ブレークポイントの行で処理が一時停止する
変数の値を確認しながら、処理の流れを理解することができます。
9. EclipseとSpring Bootの学習を続けるためのおすすめの方法
Spring Bootの基本的な動作を理解したら、さらに学習を進めていきましょう。
9.1 Spring公式ドキュメントを活用する
Spring公式サイトでは、最新の情報や詳細な解説が公開されています。
9.2 Eclipseの便利な機能を学ぶ
Eclipseには、開発を効率化するための機能が多く備わっています。以下の機能も活用するとよいでしょう。
- ショートカットキーの活用(
Ctrl + Shift + Oでインポート整理) - リファクタリング機能(クラス名の変更を一括適用)
- コード補完機能(
Ctrl + Spaceでコード候補を表示)
9.3 実際のプロジェクトを作成して学ぶ
学んだ内容を活かすには、実際に小さなプロジェクトを作成してみることが重要です。
- TODO管理アプリを作る
- 簡単な掲示板アプリを作る
- データベースと連携するアプリを試してみる
実際のプロジェクトを作ることで、より実践的なスキルが身につきます。
まとめ
ここまでEclipse(Pleiades)を使ってSpring Bootプロジェクトを作成する具体的な流れを確認してきました。Eclipseという統合開発環境は長年多くの開発者に利用されており、JavaやSpring Bootの学習を始める方にとっても扱いやすい安定した環境です。特にPleiadesパッケージは日本語化されているため、設定画面やエラーメッセージが理解しやすく、初めてWebアプリケーションを作成するときの不安を大きく減らしてくれます。今回の手順を押さえておけば、次回からは迷わずSpring Bootプロジェクトをすぐに立ち上げられるようになります。
Spring Bootは最小限の設定でアプリケーションの構築を始められるため、初心者が学習を進めるうえでとても相性の良いフレームワークです。Eclipseと組み合わせることで、プロジェクト作成から依存関係の設定、アプリケーションの実行まで一連の流れを統合環境内で完結できる点は大きな利点です。Gradleを使ったビルド管理も簡単に扱えるため、パッケージ管理やタスク実行を理解しながら効率的な開発が行えます。特に学習初期は操作画面が日本語であることが非常に助けとなり、設定や構成の確認に時間を取られることが少なくなるでしょう。
また、Pleiadesの大きな特徴として、追加インストールの手間が少なく、最初から日本語で整った環境が得られる点があります。プロジェクトを開発する際に必要となるビューやウィンドウがそろっているため、Spring Bootのスタータープロジェクトを作成して実装を進める際にも操作に迷いにくく、作業の集中度を高めてくれます。ワークスペースの構成やフォルダの配置もわかりやすく、Java開発の土台を固めるうえでも十分な機能を備えているため、学習用途だけでなく実務レベルの開発にも対応できます。
さらに、Spring Bootプロジェクトの作成手順を一度理解してしまえば、次のステップとしてコントローラーの作成、リクエスト処理、テンプレートエンジンの導入、データベース連携などにも自然に進めます。Eclipse上でクラスの作成やフォルダ構成の確認が行えるため、Webアプリケーションの基本的な構造を視覚的に理解できる点も大きなメリットです。特に初心者の段階では、画面に一貫した構造が表示されるだけで理解が深まりやすく、中長期的な学習効率にも良い影響を与えます。
実際に業務でSpring Bootを利用する企業でも、開発者は自分の扱いやすいIDEを選ぶことが多く、Eclipseを長く使っている方も少なくありません。Eclipseに慣れておくことは学習としても有利であり、職場やプロジェクトの環境に合わせて柔軟に対応できる強みにもつながります。学習の最初の段階でEclipseとPleiadesを使った環境を整え、Spring Bootとの組み合わせに自信を持てるようになると、その後の実装でも落ち着いて取り組めるようになります。
以下に、実際にEclipse上で作成したSpring Bootプロジェクトの基本構造をイメージしやすいサンプルコードを記載します。今回の説明と同じく、シンプルながらもWebアプリケーションの流れを理解する助けになる内容です。
@SpringBootApplication
public class DemoApplication {
public static void main(String[] args) {
SpringApplication.run(DemoApplication.class, args);
}
}
@RestController
public class HelloController {
@GetMapping("/hello")
public String hello() {
return "こんにちは Spring Boot アプリケーション";
}
}
このサンプルは非常に短いものですが、Eclipseでプロジェクトを作成し、クラスを追加してアプリケーションを実行する一連の流れが体験できます。画面上でプロジェクト構造を確認しながら実行することで、Spring Bootの自動設定やルーティングの仕組みが自然と理解できるようになるでしょう。まずは軽い実装から始め、徐々に機能を追加していく流れを大切にしていくことで、無理なく実力を高めていくことができます。
生徒
「今日の内容で、EclipseとSpring Bootのつながりがすごく理解しやすくなりました。Pleiadesが日本語化されているおかげで設定も迷いにくくて助かりました。」
先生
「そうですね。最初は開発環境に慣れることが大切なので、日本語で操作できるPleiadesは学習の助けになりますよ。プロジェクト作成も手順さえ覚えれば簡単に進みます。」
生徒
「Spring Bootのプロジェクト構成も画面で見えるので理解しやすかったです。次はコントローラーを増やしたり、テンプレートを使った画面も作ってみたいと思いました。」
先生
「その意欲はとても良いですね。今日学んだ環境構築の流れを基礎にして、次はWebアプリケーションの流れを自分の手で作り上げてみると理解がもっと深まりますよ。」
生徒
「ありがとうございます。EclipseでSpring Bootを動かせるようになったので、自分でも少しずつ練習します!」
先生
「焦らず丁寧に続けていけば必ず身につきます。一緒に頑張っていきましょう。」