カテゴリ: SpringのDB操作 更新日: 2026/02/17

JdbcTemplateとは?Spring Bootで使うSpring JDBCの基本概念を初心者向けにやさしく解説

JdbcTemplateとは?Spring Bootで使うSpring JDBCの基本概念
JdbcTemplateとは?Spring Bootで使うSpring JDBCの基本概念

新人と先輩の会話形式で理解しよう

新人

「Spring Bootでデータベース操作を始めたんですが、JdbcTemplateってよく聞くのに正体が分からなくて……」

先輩

「最初は分かりにくいですよね。JdbcTemplateは、Spring JDBCを使ってDB操作をシンプルにするための中心的な仕組みです」

新人

「JPAとは違うんですか?SQLを書くって聞いて少し不安です」

先輩

「大丈夫です。JdbcTemplateはSQLをそのまま使えますが、初心者でも扱いやすいようにSpringが面倒な部分を肩代わりしてくれます」

新人

「なるほど……まずは全体像を知りたいです」

1. JdbcTemplateとは何か(そもそも何のための仕組みか)

1. JdbcTemplateとは何か(そもそも何のための仕組みか)
1. JdbcTemplateとは何か(そもそも何のための仕組みか)

JdbcTemplateとは、Spring Frameworkが提供している データベース操作を簡単にするためのクラスです。 Javaでデータベースを扱う場合、本来はJDBCという低レベルなAPIを使いますが、 そのまま使うと非常に多くの決まり事や後片付けが必要になります。

たとえば、コネクションの取得やクローズ、例外処理、 SQL実行後のリソース解放など、 本質とは関係のないコードを大量に書かなければなりません。 JdbcTemplateは、そうした面倒な処理をすべてSpring側で引き受けてくれる存在です。

開発者は「どんなSQLを実行したいか」だけに集中でき、 Spring Boot初心者でもDB操作の流れを理解しやすくなります。 これが、JdbcTemplateとは何かと聞かれたときの一番シンプルな答えです。


@Autowired
private JdbcTemplate jdbcTemplate;

このようにJdbcTemplateを用意するだけで、 データベースとのやり取りを始める準備が整います。 Spring JDBC 初心者にとっては、 「難しいJDBCを直接書かなくてよい」 という点が最大のメリットです。

2. Spring JDBCとは何か(JPAとの違いは軽く触れる)

2. Spring JDBCとは何か(JPAとの違いは軽く触れる)
2. Spring JDBCとは何か(JPAとの違いは軽く触れる)

Spring JDBCとは、Spring Frameworkが提供する JDBC操作を支援するための仕組み全体を指します。 JdbcTemplateは、そのSpring JDBCの中核となるクラスです。

Spring BootでDB操作というと、 Spring Data JPAを思い浮かべる人も多いかもしれません。 JPAはエンティティを中心にデータを扱う仕組みですが、 Spring JDBCはSQLを中心に考える点が大きな違いです。

JdbcTemplateでは、 開発者がSQLを明示的に書きます。 その代わり、SQLの動きが分かりやすく、 データベースの挙動を把握しやすいという特徴があります。 SQLに少しずつ慣れたい初心者にも向いています。


String sql = "SELECT count(*) FROM users";
int count = jdbcTemplate.queryForObject(sql, Integer.class);

この例のように、 SQLをそのまま文字列として扱えるのがSpring JDBCの特徴です。 JPAのような複雑な設定を意識せず、 シンプルな構成でDB操作を始められます。

3. なぜSpring BootでJdbcTemplateを使うのか

3. なぜSpring BootでJdbcTemplateを使うのか
3. なぜSpring BootでJdbcTemplateを使うのか

Spring BootでJdbcTemplateを使う理由は、 「シンプルで分かりやすいDB操作」を実現できるからです。 特に、DB操作が初めての方にとって、 内部で何が起きているのかをイメージしやすい点は大きな利点です。

Spring Bootでは、 Pleiadesのウィザードを使ってプロジェクトを作成すれば、 Spring JDBCの依存関係も簡単に追加できます。 Gradle環境でも特別な設定を意識せず、 すぐにJdbcTemplateを利用できます。

また、@Controllerを使ったWebアプリ構成では、 Controllerは画面やリクエストの処理に専念し、 DB操作は別の層で行うのが基本です。 JdbcTemplateは、そのDB操作部分をシンプルに支えてくれます。


@Controller
public class UserController {

    @Autowired
    private JdbcTemplate jdbcTemplate;

}

このように、 Spring BootとJdbcTemplateは非常に相性が良く、 無理なく役割分担を実現できます。 Spring JDBC 初心者の方は、 「まずはJdbcTemplateでDB操作の流れを理解する」 という学び方がおすすめです。

この段階では、 SQLの細かい書き方や最適化を意識する必要はありません。 JdbcTemplateが何者で、 どんな立ち位置の技術なのかを理解できていれば十分です。 次のステップで、実際の使い方を少しずつ学んでいきましょう。

4. JdbcTemplateが解決してくれるJDBCの面倒な点

4. JdbcTemplateが解決してくれるJDBCの面倒な点
4. JdbcTemplateが解決してくれるJDBCの面倒な点

JdbcTemplateを理解するうえで、まず知っておきたいのが、 「JDBCをそのまま使うと何が大変なのか」という点です。 初心者がJDBCでDB操作をしようとすると、 思っている以上に多くの作業が必要になります。

たとえば、データベースに接続するための準備、 SQLを実行するための設定、 実行後の後片付け、 そして例外が起きた場合の対応など、 本来の目的である「データを取得する」以外のコードが大量に発生します。

JdbcTemplateは、こうしたJDBC特有の面倒な部分をすべて引き受けてくれます。 開発者は、SQLと結果の受け取り方だけを意識すればよくなります。 これにより、Spring JDBC SQL の流れがとてもシンプルになります。

特に初心者にとってありがたいのは、 リソースのクローズ忘れや例外処理の書き忘れといった、 つまずきやすいポイントを気にしなくてよい点です。 JdbcTemplateを使うことで、 「JDBCは難しい」という印象が大きく変わります。

5. JdbcTemplateの基本的な使い方の考え方

5. JdbcTemplateの基本的な使い方の考え方
5. JdbcTemplateの基本的な使い方の考え方

JdbcTemplateの使い方を考えるときに大切なのは、 「JdbcTemplateは処理を書く場所ではない」という意識です。 あくまで、SQLを実行するための道具として使います。

基本的な流れはとてもシンプルです。 まずSQLを文字列として用意し、 それをJdbcTemplateのメソッドに渡します。 あとはSpringが内部で必要な処理をすべて行ってくれます。

ここで重要なのは、 SQLの内容がそのままコード上に見える点です。 JdbcTemplateはSQLを隠しません。 そのため、「今どんなSQLが実行されているのか」を 常に把握しながら開発を進めることができます。


String sql = "SELECT name FROM users WHERE id = ?";
String name = jdbcTemplate.queryForObject(sql, String.class, 1);

この例では、 SQLを書いて、その結果を一つの値として受け取っています。 難しい設定や特別なクラスは必要ありません。 JdbcTemplate 使い方としては、 まずこの感覚をつかめれば十分です。

最初から複雑な処理を覚える必要はありません。 「SQLを書く」 「JdbcTemplateに渡す」 この二点を理解できていれば、 Spring JDBCの基本はしっかり身についています。

6. SQLをそのまま書けるJdbcTemplateの特徴

6. SQLをそのまま書けるJdbcTemplateの特徴
6. SQLをそのまま書けるJdbcTemplateの特徴

JdbcTemplateの最大の特徴は、 SQLをそのまま書ける点にあります。 これは、ほかのDB操作手法と比べたときの大きな違いです。

SQLがそのまま書けるということは、 データベースの動きを直感的に理解できるということでもあります。 テーブルの構造や条件の指定が、 目で見てすぐに分かります。

Spring JDBCでは、 SQLを隠して自動生成するのではなく、 開発者が書いたSQLを尊重します。 そのため、SQLの学習と実務を同時に進めやすく、 初心者がDB操作に慣れていくには非常に良い環境です。


String sql = "UPDATE users SET name = ? WHERE id = ?";
int result = jdbcTemplate.update(sql, "Taro", 1);

このように、 INSERTやUPDATE、DELETEといった処理も、 SQLを書くだけで実行できます。 何が起きているのかが明確なので、 トラブルが起きたときも原因を追いやすくなります。

「JdbcTemplateは難しそう」と感じている方ほど、 実際にSQLを書いてみると、 分かりやすさに安心できるはずです。 SQLを理解している人ほど、 JdbcTemplateの良さを実感できます。

7. JdbcTemplateとRepositoryの役割分担の考え方

7. JdbcTemplateとRepositoryの役割分担の考え方
7. JdbcTemplateとRepositoryの役割分担の考え方

Spring Bootのアプリケーションでは、 役割分担を意識した設計がとても重要です。 JdbcTemplateも、その中の一つの部品として考えます。

Controllerは画面やリクエストの処理を担当し、 DB操作の詳細には立ち入りません。 実際のSQL実行は、 別のクラスに任せるのが基本です。

JdbcTemplateは、 RepositoryやDAOと呼ばれる層で使われることが多く、 「DBとやり取りする専門の場所」で活躍します。 ControllerはJdbcTemplateを直接触らず、 役割を分けることでコード全体が整理されます。


@Repository
public class UserRepository {

    @Autowired
    private JdbcTemplate jdbcTemplate;

}

このように役割を分けておくと、 後から処理を変更したり、 テストを行ったりする際にも柔軟に対応できます。 Spring JDBC SQL を使う場合でも、 設計の考え方はとてもシンプルです。

この段階では、 完璧な設計を目指す必要はありません。 「JdbcTemplateはDB操作担当」 「Controllerは画面担当」 この意識を持てていれば十分です。 JdbcTemplateは見た目ほど難しくなく、 実はとても分かりやすい仕組みだということを、 ここで感じてもらえれば成功です。

8. @ControllerからJdbcTemplateを使う基本的な流れ

8. @ControllerからJdbcTemplateを使う基本的な流れ
8. @ControllerからJdbcTemplateを使う基本的な流れ

JdbcTemplateを使ったDB操作の全体像を理解するために、 ここでは@ControllerからJdbcTemplateまでの基本的な流れを整理してみましょう。 Spring Boot初心者の方は、 「どこで何をするのか」が分かるだけでも安心感が大きく変わります。

基本的な役割分担はとてもシンプルです。 Controllerは画面やリクエストの受付を担当し、 DB操作の詳細はRepositoryに任せます。 Controllerが直接SQLを書くことはありません。

Controllerは、 Repositoryのメソッドを呼び出して、 必要なデータを受け取るだけです。 JdbcTemplateはそのRepositoryの中で使われます。 これがSpringらしいシンプルな設計です。


@Controller
public class UserController {

    @Autowired
    private UserRepository userRepository;

}

Repository側では、 JdbcTemplateを使ってSQLを実行します。 ControllerはSQLの存在を意識せず、 あくまで「データを取得する」という結果だけを受け取ります。


@Repository
public class UserRepository {

    @Autowired
    private JdbcTemplate jdbcTemplate;

    public String findUserNameById(int id) {
        String sql = "SELECT name FROM users WHERE id = ?";
        return jdbcTemplate.queryForObject(sql, String.class, id);
    }
}

この流れを理解できれば、 JdbcTemplate 設計の基本は十分に身についています。 今は完璧に書けなくても問題ありません。 「Controller → Repository → JdbcTemplate → DB」 という一本道の流れを意識できていればOKです。

9. JdbcTemplateを使うメリットと注意点

9. JdbcTemplateを使うメリットと注意点
9. JdbcTemplateを使うメリットと注意点

JdbcTemplateを使う最大のメリットは、 DB操作の中身がとても分かりやすい点です。 実行されるSQLがそのままコードに書かれているため、 「今どんな処理が行われているのか」を把握しやすくなります。

また、JDBCの面倒な部分をSpringが肩代わりしてくれるため、 初心者でも安全にDB操作を行えます。 例外処理やリソース管理を意識しなくてよい点は、 学習段階では特に大きなメリットです。

一方で、注意しておきたい点もあります。 JdbcTemplateはSQLを自由に書ける分、 SQLが増えすぎると管理が大変になる場合があります。 そのため、役割分担を意識した設計が重要になります。

ここで大切なのは、 「JdbcTemplateが悪い」のではなく、 「使いどころを意識する」という考え方です。 Spring JDBCはシンプルな設計を得意としています。 無理に複雑なことをさせないことがポイントです。

初心者のうちは、 「JdbcTemplateはSQLが分かりやすい」 「Springが安全面を支えてくれる」 この二点を覚えておけば十分です。

10. JdbcTemplateはどんな場面で向いているのか

10. JdbcTemplateはどんな場面で向いているのか
10. JdbcTemplateはどんな場面で向いているのか

JdbcTemplateが向いているケースを知っておくと、 JPAとの使い分けも自然に理解できるようになります。 ここでは考え方のレベルで整理してみましょう。

JdbcTemplateは、 SQLをしっかり書きたい場面に向いています。 単純な検索や更新処理、 SQLの動きを明確に把握したい場合には特に効果的です。 Spring JDBC 向いているケースとして、 小規模な機能や管理画面などが挙げられます。

一方で、エンティティを中心に複雑な関係を扱う場合は、 JPAの方が設計しやすい場面もあります。 ただし、初心者の段階で無理に使い分けを意識する必要はありません。

大切なのは、 JdbcTemplateもJPAも「目的に応じた道具」だということです。 Springの思想は、 シンプルな設計と明確な役割分担にあります。 JdbcTemplateは、その思想にとてもよく合った選択肢です。

今回の記事で、 JdbcTemplateの全体像と立ち位置が見えていれば十分です。 次のステップでは、 実際にJdbcTemplateでSQLを書く具体例を通して、 さらに理解を深めていきましょう。 ここからが、Spring JDBCの本当の面白さです。

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