カテゴリ: SpringのWeb開発(Spring MVC) 更新日: 2026/01/24

Spring Bootのmessages.propertiesによるバリデーションエラーメッセージ定義|初心者向けに仕組みから丁寧に解説

Spring Bootのmessages.properties によるバリデーションエラーメッセージ定義
Spring Bootのmessages.properties によるバリデーションエラーメッセージ定義

新人と先輩の会話形式で理解しよう

新人

「Spring Bootでフォームバリデーションを使っているんですが、エラーメッセージって毎回アノテーションに直接書くものなんですか?」

先輩

「そのまま書くこともできますが、実際の開発ではmessages.propertiesを使って、エラーメッセージを外部ファイルで管理することが多いですね。」

新人

「外部ファイルで管理する理由って何があるんですか?少し面倒そうに見えてしまって……。」

先輩

「理由を知ると納得できますよ。では、まずSpring MVCのフォームバリデーション自体から整理していきましょう。」

1. Spring MVCのフォームバリデーションとは何か

1. Spring MVCのフォームバリデーションとは何か
1. Spring MVCのフォームバリデーションとは何か

Spring MVCのフォームバリデーションとは、画面の入力フォームから送信された値が、 あらかじめ決められたルールに合っているかどうかを自動的にチェックする仕組みです。 Webアプリケーションでは、ユーザーが自由に入力できるため、 想定していないデータが送られてくる可能性があります。

例えば、必須項目が未入力のまま送信されたり、 数字だけを想定している項目に文字が入力されたり、 メールアドレス欄に全く関係のない文字列が入力されたりするケースです。 こうした入力ミスをそのまま処理してしまうと、システムエラーやデータ不整合の原因になります。

Spring Bootでは、フォーム専用のクラスを用意し、 そのクラスにバリデーション用のアノテーションを付与することで、 入力チェックを自動化できます。 pleiadesで作成したGradleプロジェクトでも、この仕組みは標準で利用でき、 特別な設定をしなくてもすぐに使い始められます。

2. なぜエラーメッセージを外部ファイルで管理するのか

2. なぜエラーメッセージを外部ファイルで管理するのか
2. なぜエラーメッセージを外部ファイルで管理するのか

Spring Bootのバリデーションでは、アノテーションに直接エラーメッセージを書くことも可能です。 しかし、実際の開発ではmessages.propertiesというファイルを使って、 エラーメッセージを外部で管理する方法がよく使われます。

その理由の一つは、メッセージの管理がしやすくなることです。 もしアノテーションごとに日本語のメッセージを直接書いてしまうと、 メッセージを修正したいときに、複数のクラスを探して変更する必要があります。 外部ファイルにまとめておけば、一箇所の修正で済みます。

また、将来的に文言を変更したり、表現を統一したりする場合にも便利です。 さらに、多言語対応を行う場合にもmessages.propertiesの仕組みが役立ちます。 Spring Bootのバリデーションにおいて、エラーメッセージを外部ファイルで管理することは、 保守性を高めるための基本的な考え方です。

3. messages.propertiesの基本的な役割

3. messages.propertiesの基本的な役割
3. messages.propertiesの基本的な役割

messages.propertiesは、Spring Bootでエラーメッセージなどの文字列を管理するための設定ファイルです。 バリデーションエラーが発生した際に、どのメッセージを表示するかを定義する役割を持っています。

フォームバリデーションでは、バリデーションアノテーションごとに 「メッセージキー」と呼ばれる識別子が内部的に使われています。 messages.propertiesには、そのキーと表示したいエラーメッセージを対応付けて記述します。

例えば、「必須入力です」や「文字数が足りません」といった文言を、 Javaコードから切り離して管理できる点が大きな特徴です。 これにより、Spring Bootのバリデーションエラーメッセージ定義が分かりやすくなり、 初心者でも構造を把握しやすくなります。


public class UserForm {

    @NotBlank
    private String userName;

    public String getUserName() {
        return userName;
    }

    public void setUserName(String userName) {
        this.userName = userName;
    }
}

NotBlank.userForm.userName=ユーザー名は必須入力です

このように、バリデーションのルールはFormクラスに、 表示するエラーメッセージはmessages.propertiesに分けて定義します。 これが、Spring Bootにおけるエラーメッセージ定義の基本的な考え方です。 次のステップとして、この仕組みを理解しておくと、 フォームバリデーション全体が一気に分かりやすくなります。

4. messages.propertiesの配置場所と基本ルール

4. messages.propertiesの配置場所と基本ルール
4. messages.propertiesの配置場所と基本ルール

Spring Bootでmessages.propertiesを使うためには、 まず「どこにファイルを置くのか」を正しく理解しておく必要があります。 初心者の方が最初につまずきやすいポイントが、この配置場所です。

messages.propertiesは、基本的に src/main/resources 配下に配置します。 pleiadesで作成したGradleプロジェクトでも、この構成は同じです。 Spring Bootは、resourcesフォルダに置かれた設定ファイルを自動的に読み込みます。

ファイル名は、特別な設定をしない場合、 messages.properties という名前にするのが一般的です。 この名前は、Spring Bootがデフォルトで参照するメッセージバンドル名になっています。

messages.propertiesの中には、 「メッセージキー=表示したいメッセージ」 という形式で記述します。 一行につき一つのメッセージを定義するのが基本ルールです。


NotBlank.userForm.userName=ユーザー名は必須入力です
Size.userForm.password=パスワードは8文字以上で入力してください
Email.userForm.email=メールアドレスの形式が正しくありません

このように、messages.propertiesは バリデーションエラーメッセージをまとめて管理するための場所です。 JavaコードやHTMLに直接文章を書くのではなく、 外部ファイルに切り出すことが、Spring Bootの推奨スタイルになっています。

5. バリデーションアノテーションとメッセージキーの関係

5. バリデーションアノテーションとメッセージキーの関係
5. バリデーションアノテーションとメッセージキーの関係

messages.propertiesを理解するうえで重要なのが、 バリデーションアノテーションとメッセージキーの関係です。 Spring Bootでは、バリデーションエラーが発生すると、 内部的に「どのキーのメッセージを使うか」を順番に探します。

一般的によく使われるキーの形式は、 「アノテーション名.クラス名.フィールド名」です。 これにより、項目ごとに細かくエラーメッセージを制御できます。

例えば、UserFormクラスのuserNameフィールドに@NotBlankを付けた場合、 Spring Bootは次のようなキーを探します。


NotBlank.userForm.userName

このキーがmessages.propertiesに存在すれば、 そのメッセージが画面に表示されます。 もし見つからなければ、より汎用的なキーや、 デフォルトのエラーメッセージが使われます。

この仕組みを理解しておくと、 「なぜ自分が書いたメッセージが表示されないのか」 という疑問を解決しやすくなります。 Spring Bootのエラーメッセージ定義では、 メッセージキーの書き方が非常に重要です。

6. Formクラスとmessages.propertiesの役割分担

6. Formクラスとmessages.propertiesの役割分担
6. Formクラスとmessages.propertiesの役割分担

Spring Bootのフォームバリデーションでは、 Formクラスとmessages.propertiesがそれぞれ異なる役割を持っています。 初心者の方は、この役割分担を意識すると理解しやすくなります。

Formクラスの役割は、 「どんな入力ルールがあるのか」を定義することです。 どの項目が必須なのか、文字数制限があるのか、 メール形式なのか、といったルールはFormクラスに書きます。


public class UserForm {

    @NotBlank
    private String userName;

    @Size(min = 8)
    private String password;

    @Email
    private String email;

    public String getUserName() {
        return userName;
    }

    public void setUserName(String userName) {
        this.userName = userName;
    }

    public String getPassword() {
        return password;
    }

    public void setPassword(String password) {
        this.password = password;
    }

    public String getEmail() {
        return email;
    }

    public void setEmail(String email) {
        this.email = email;
    }
}

一方、messages.propertiesの役割は、 「エラーが起きたときに、どんな文章を表示するか」を定義することです。 入力ルールそのものではなく、 ユーザーに伝えるための文章を管理します。

このように役割を分けることで、 Spring Bootのコードは読みやすくなり、 後から仕様変更があっても対応しやすくなります。 これが、Formクラスとmessages.propertiesを分けて使う理由です。

7. @ValidとBindingResultによるエラー取得の流れ

7. @ValidとBindingResultによるエラー取得の流れ
7. @ValidとBindingResultによるエラー取得の流れ

messages.propertiesで定義したエラーメッセージは、 自動的に画面に表示されるわけではありません。 そのためには、コントローラで正しくバリデーション結果を受け取る必要があります。

Spring Bootでは、@Validアノテーションを使って、 Formクラスのバリデーションを実行します。 そして、その結果をBindingResultで受け取ります。 この二つは必ずセットで使うのが基本です。


@Controller
public class UserController {

    @PostMapping("/register")
    public String register(@Valid UserForm userForm, BindingResult result) {
        if (result.hasErrors()) {
            return "register";
        }
        return "complete";
    }
}

この流れを整理すると、 フォーム送信 → コントローラが呼ばれる → @Validによってバリデーション実行 → messages.propertiesのメッセージが参照される → BindingResultにエラー情報が格納される、 という順番になります。

BindingResultにエラーが含まれている場合は、 入力画面に戻してエラーメッセージを表示します。 これにより、ユーザーは「どこが間違っているのか」を理解できます。

Spring Bootのmessages.propertiesによるバリデーションエラーメッセージ定義は、 この一連の流れの中で初めて意味を持ちます。 Formクラス、Controllerクラス、messages.propertiesが それぞれ連携して動いていることを意識することが大切です。

8. Thymeleafでのエラーメッセージ表示の仕組み

8. Thymeleafでのエラーメッセージ表示の仕組み
8. Thymeleafでのエラーメッセージ表示の仕組み

messages.propertiesでエラーメッセージを定義し、 ControllerでBindingResultを受け取っただけでは、 まだ画面にエラーメッセージは表示されません。 実際にユーザーの目に見える形にするためには、 Thymeleaf側でエラーを表示する記述が必要です。

ここで初心者の方がよく混乱するのが、 「バリデーションは動いているのに、画面に何も表示されない」 という状態です。 これは、Thymeleafでエラーメッセージを出力する指定をしていないことが原因です。

Spring BootとThymeleafを組み合わせたフォームでは、 th:errorsth:if を使って、 BindingResultに含まれるエラー情報を表示します。


<form th:action="@{/register}" th:object="${userForm}" method="post">
    <div>
        <input type="text" th:field="*{userName}">
        <div th:if="${#fields.hasErrors('userName')}"
             th:errors="*{userName}">
        </div>
    </div>
    <button type="submit">送信</button>
</form>

この例では、userNameにエラーがある場合のみ、 messages.propertiesで定義されたエラーメッセージが表示されます。 Spring Bootのバリデーションエラーメッセージは、 Thymeleafと組み合わせて初めて画面に反映される、という点を覚えておきましょう。

9. エラーメッセージ設計の考え方(初心者に優しい文言)

9. エラーメッセージ設計の考え方(初心者に優しい文言)
9. エラーメッセージ設計の考え方(初心者に優しい文言)

バリデーションエラーメッセージは、 技術的に正しければ良いというものではありません。 実際に画面を見るのは、システムに詳しくない利用者です。 そのため、初心者や一般ユーザーにとって分かりやすい文章を意識することが重要です。

例えば、「NotBlankエラーです」と表示されても、 何を入力すれば良いのかは伝わりません。 「ユーザー名を入力してください」といった、 行動が分かる文言にすることが大切です。

新人と先輩の会話で考えてみましょう。

新人

「エラーメッセージって、とりあえず出ればいいですよね?」

先輩

「利用者が次に何をすればいいか分かる文章になっているかが大事なんだよ」

messages.propertiesでは、こうした考え方を反映した文章を自由に書けます。 バリデーションエラーメッセージは、 ユーザーを正しい入力へ導くためのガイドだと考えると良いでしょう。

10. よくある設定ミスとエラーが表示されない原因

10. よくある設定ミスとエラーが表示されない原因
10. よくある設定ミスとエラーが表示されない原因

Spring Bootのmessages.propertiesを使い始めた初心者が、 最も悩みやすいのが「なぜエラーが表示されないのか」という問題です。 実は、その多くは基本的な設定ミスが原因です。

よくある原因の一つが、 messages.propertiesの配置場所が間違っているケースです。 src/main/resources 以外に置いてしまうと、 Spring Bootはファイルを読み込めません。

次に多いのが、メッセージキーの書き間違いです。 クラス名やフィールド名の大文字小文字が違うだけでも、 別のキーとして扱われてしまいます。

また、ControllerでBindingResultを受け取っていない場合や、 @Validの位置が間違っている場合も、 バリデーション自体が実行されません。

新人

「messages.propertiesは書いたのに、画面に何も出ないです……」

先輩

「まずは配置場所、キー名、@ValidとBindingResultの順番を確認しよう」

エラーが出ないときは、 一つ一つ基本を確認することが、 Spring Boot開発ではとても大切です。

11. messages.propertiesを使うメリットと注意点

11. messages.propertiesを使うメリットと注意点
11. messages.propertiesを使うメリットと注意点

messages.propertiesを使う最大のメリットは、 エラーメッセージを一元管理できる点です。 文言の修正や表現の統一が簡単になり、 保守性が大きく向上します。

また、多言語対応を行う場合にも、 messages.propertiesの仕組みは非常に役立ちます。 将来的な拡張を考えても、導入しておいて損はありません。

ただし注意点もあります。 メッセージキーが増えすぎると、 どのキーがどこで使われているのか分かりにくくなります。 命名規則を揃えることが重要です。

Spring Bootのバリデーションエラーメッセージ定義では、 「便利だから何でもmessages.propertiesに書く」のではなく、 ルールを決めて整理する意識が必要になります。

12. バリデーションエラーメッセージを保守しやすくする考え方

12. バリデーションエラーメッセージを保守しやすくする考え方
12. バリデーションエラーメッセージを保守しやすくする考え方

最後に、messages.propertiesを長く使っていくための考え方を整理します。 保守しやすいエラーメッセージ定義のポイントは、 「分かりやすさ」と「一貫性」です。

例えば、必須入力のエラーメッセージは、 全て同じ表現にする、といったルールを決めておくと、 後から見直したときに理解しやすくなります。

また、Formクラスの構成とmessages.propertiesのキー構成を揃えておくことで、 「このエラーはどの項目のものか」がすぐに分かります。

Spring Bootのバリデーションエラーメッセージは、 単なるエラー表示ではなく、 アプリケーション全体の使いやすさを支える重要な要素です。 初心者のうちから、保守を意識した設計を心がけることで、 実務でも通用するコードが書けるようになります。

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