Spring Boot GraphQLでResolverを理解しよう!初心者でもわかるデータ取得の基本
新人
「先輩、GraphQLでよく出てくるResolverって何なんですか?REST APIとどう違うんですか?」
先輩
「GraphQL Resolverは、クライアントから送られてきたクエリに応じて実際にデータを取得する役割を持つ仕組みのことだよ。Spring Boot GraphQLを使うと、このResolverを自分で作成してデータ取得をコントロールできるんだ。」
新人
「なるほど!REST APIとどう違うのかも知りたいです!」
先輩
「じゃあまず、GraphQLにおけるResolverの仕組みと、REST APIとの違いを整理してみようか。」
1. GraphQLにおけるResolverとは?
GraphQLでは、クライアントが必要とするデータをクエリとして送信します。そのリクエストを受け取ったサーバ側で、実際にデータベースやサービスから情報を取り出して返す処理を担当するのが「Resolver」です。つまり、GraphQL Resolverは、リクエストとデータ取得の橋渡しをする存在です。
Spring Boot GraphQLの開発では、Resolverを定義することで、データ取得の方法を細かくコントロールできます。例えば、ユーザー情報を取得したい場合、ユーザーIDをキーにしてデータベースから検索する処理をResolverに記述します。
開発環境としては、pleiadesを利用してGradleで依存関係を管理するのが前提です。プロジェクト作成時にGraphQL関連の依存を追加し、@Controllerを用いた実装を行うのが基本スタイルです。これにより、GraphQLの仕組みをSpring Bootに統合できます。
実際のサンプルコードを見てみましょう。
@Controller
public class UserGraphQLController {
private final UserService userService;
public UserGraphQLController(UserService userService) {
this.userService = userService;
}
@QueryMapping
public User getUserById(@Argument Long id) {
return userService.findById(id);
}
}
この例では、GraphQLのクエリgetUserByIdに対するResolverを定義しています。クライアントが「ユーザーIDを指定してデータを取得したい」とリクエストしたとき、このResolverが実行され、対応するユーザー情報を返します。
2. REST APIとの違いとResolverの役割
GraphQL Resolverの役割を理解するために、REST APIと比較してみましょう。REST APIでは、URLごとに固定されたエンドポイントを呼び出すのが基本です。例えば、/users/1を呼び出すと、ユーザーIDが1の情報が返ってきます。しかし、その情報の中身はサーバ側で固定されており、クライアントが欲しい項目だけを柔軟に指定することはできません。
一方で、GraphQLではクライアントが「どのフィールドが欲しいのか」を明示的にクエリで指定できます。Resolverはそのリクエスト内容を解析して、必要なデータだけを返す処理を行います。これにより、無駄なデータ転送を減らし、ネットワーク効率を高めることができます。
例えば、REST APIでは以下のように固定的にデータを取得します。
@GetMapping("/users/{id}")
@ResponseBody
public User getUser(@PathVariable Long id) {
return userService.findById(id);
}
対して、GraphQLではクライアントが「欲しいフィールド」を指定できます。
query {
getUserById(id: 1) {
id
name
}
}
この場合、Resolverはデータベースからユーザー情報を取得し、クライアントがリクエストしたidとnameだけを返します。REST APIではあらかじめ固定されたレスポンスが返りますが、GraphQL Resolverは動的にクエリを解釈し、必要なデータを組み立てる柔軟な役割を担っています。
Spring Boot GraphQLを利用すると、このような柔軟なデータ取得を簡単に実装できます。Resolverを適切に設計することで、フロントエンドとバックエンドのやり取りが効率化され、開発者にとっても扱いやすいアーキテクチャが実現します。
3. Query Resolverの定義方法と実装例
GraphQLで最も基本的なデータ取得の方法がQuery Resolverです。Queryはデータを読み取る操作を表し、クライアントからの「情報を取り出したい」という要求に応じます。Spring Boot API開発では、@Controllerを利用し、@QueryMappingアノテーションを付与してResolverを定義します。
例えば、ユーザーの一覧を取得するQuery Resolverを作成する場合、以下のように実装できます。
@Controller
public class UserQueryController {
private final UserService userService;
public UserQueryController(UserService userService) {
this.userService = userService;
}
@QueryMapping
public List<User> getAllUsers() {
return userService.findAll();
}
}
この例では、getAllUsersというQueryを定義しています。クライアントがGraphQLクエリを実行すると、Resolverが呼び出され、データベースから全ユーザー情報を取得して返します。REST APIではエンドポイントを直接叩きますが、GraphQLではクエリを送信し、その中で必要なフィールドを指定することが可能です。
GraphQL 実装例として、クライアントからは次のようにリクエストできます。
query {
getAllUsers {
id
name
email
}
}
このクエリを実行すると、Resolverがデータベースからユーザー情報を取得し、指定されたフィールドだけを返します。これにより、フロントエンドが必要とする最適なデータ取得を実現できます。
4. Mutation Resolverの定義方法と実装例
Query Resolverが読み取り専用の操作を担当するのに対し、Mutation Resolverはデータの追加・更新・削除といった書き込み操作を担当します。初心者がよく混乱する点ですが、Queryは参照、Mutationは変更という違いを覚えておくと理解しやすいです。
Spring Boot GraphQLでMutation Resolverを実装する場合、@MutationMappingアノテーションを用います。例えば、新しいユーザーを作成する処理を定義すると以下のようになります。
@Controller
public class UserMutationController {
private final UserService userService;
public UserMutationController(UserService userService) {
this.userService = userService;
}
@MutationMapping
public User createUser(@Argument String name, @Argument String email) {
return userService.createUser(name, email);
}
}
このResolverは、クライアントから送られた引数nameとemailを受け取り、新しいユーザーを作成して返します。クライアントからのリクエスト例は次のようになります。
mutation {
createUser(name: "Taro", email: "taro@example.com") {
id
name
email
}
}
実行すると、データベースに新しいユーザーが追加され、その情報がレスポンスとして返されます。このように、Mutation Resolverを利用すると、API開発でよく使う書き込み系の処理をGraphQLで実装できるのです。
Query ResolverとMutation Resolverは役割が異なりますが、どちらもResolverの仕組みを通じてデータベースやサービス層と連携し、クライアントに適切なデータを返す重要な役割を担っています。
5. GraphQLスキーマとResolverの対応関係(.graphqlsファイルとのつながり)
GraphQLを使うときに欠かせないのがスキーマ定義ファイルです。Spring Boot GraphQLでは、通常resources/graphql/配下に.graphqlsファイルを置き、そこでQueryやMutationの定義を記述します。このファイルとResolverクラスが対応することで、クライアントからのリクエストを処理できるようになります。
例えば、先ほどのユーザー取得と作成をサポートするスキーマファイルは以下のように書きます。
type User {
id: ID!
name: String!
email: String!
}
type Query {
getAllUsers: [User]
getUserById(id: ID!): User
}
type Mutation {
createUser(name: String!, email: String!): User
}
このスキーマにより、クライアントはgetAllUsersやgetUserByIdといったクエリを呼び出せるようになり、またcreateUserというMutationを実行できます。そして、Spring Boot側では対応するResolverの仕組みを実装することで、スキーマとコードが連動します。
Resolverとスキーマは一対一で対応するのではなく、スキーマで定義された操作名とResolverメソッドの関連付けによって動作します。つまり、スキーマでgetAllUsersが定義されていれば、Javaの@QueryMappingで同じ名前を持つメソッドを実装する必要があります。これにより、GraphQL 実装例としての一貫性が保たれます。
Spring Boot API開発において、.graphqlsファイルとResolverクラスが正しく対応していることを確認するのは非常に重要です。もし名前が一致していなければ、クライアントからリクエストしてもエラーが返るため、初心者のうちは特に注意が必要です。
このように、GraphQLスキーマとResolverを組み合わせることで、効率的で柔軟なAPI開発が可能になります。pleiades + Gradle環境での開発では、プロジェクトにスキーマを配置し、Resolverを実装する流れを意識すれば、初心者でも迷わずにSpring Boot GraphQLでデータ取得やデータ操作を行えるようになります。
6. Subscription Resolverの定義方法と実装例(リアルタイム更新)
GraphQLにはQueryやMutationに加えて、もうひとつ重要な機能としてSubscriptionがあります。Subscription Resolverは、クライアントがサーバーと接続を維持し、データが更新されたときにリアルタイムで通知を受け取る仕組みです。例えば、チャットアプリや株価の更新など、常に新しいデータを表示する必要がある場面で活用されます。
Spring Boot GraphQLでは、@SubscriptionMappingを使ってSubscription Resolverを実装します。pleiades + Gradle環境で開発を行う場合も同じ流れで設定できます。以下に実装例を示します。
@Controller
public class UserSubscriptionController {
private final UserService userService;
public UserSubscriptionController(UserService userService) {
this.userService = userService;
}
@SubscriptionMapping
public Flux<User> userCreated() {
return userService.streamNewUsers();
}
}
この例では、userCreatedというSubscriptionを定義しています。新しいユーザーが作成されるたびに、クライアントへリアルタイムで通知される仕組みです。Fluxを利用することでストリーム形式のデータを扱えます。GraphQL Subscriptionを活用することで、ユーザーはサーバー側で起きたイベントをすぐに受け取れるのです。
クライアントからのリクエスト例は以下の通りです。
subscription {
userCreated {
id
name
email
}
}
このクエリを送信すると、サーバーで新しいユーザーが登録されるたびに、その情報がリアルタイムで返されます。Resolver 実装の中でもSubscriptionは特に動的で、アプリケーションに高いインタラクティブ性を与える機能といえます。
7. 実際にGraphQLクエリやMutation、Subscriptionを送信してデータを取得する流れ
ここまででQuery Resolver、Mutation Resolver、そしてSubscription Resolverの仕組みを学びました。実際にSpring Boot GraphQL クエリを送信してデータを取得する流れを整理してみましょう。
まず、クエリで既存データを取得します。ユーザー一覧を取得する例です。
query {
getAllUsers {
id
name
email
}
}
次に、Mutationを利用して新しいデータを登録します。ユーザーを作成する例です。
mutation {
createUser(name: "Hanako", email: "hanako@example.com") {
id
name
email
}
}
さらに、Subscriptionを併用することで、リアルタイムの更新を受け取れます。先ほどのuserCreatedを購読しておけば、新しいユーザーが登録されるたびに自動でデータが通知されます。
subscription {
userCreated {
id
name
email
}
}
このように、クライアントはQueryで参照し、Mutationで更新し、Subscriptionでリアルタイム通知を受けるという流れを一体的に扱えます。REST APIではそれぞれ別の仕組みを組み合わせる必要がありますが、GraphQLではResolverの仕組みによって統一的に管理できます。
Spring Boot GraphQLの開発においては、pleiadesでGradleプロジェクトを作成し、依存関係を追加したうえで、クエリ、ミューテーション、サブスクリプションに対応するResolverを定義していけば、シンプルにAPI開発が進められるのです。
8. GraphQL Resolverを学ぶためのおすすめの方法
最後に、初心者がGraphQL Resolverを効率よく学ぶための方法を紹介します。まずはQuery Resolverから始めるのがおすすめです。読み取り専用の操作は理解しやすく、データ取得の基本を実感できます。その後にMutation Resolverを学び、実際にデータを追加したり更新する処理を実装することで、アプリケーション開発に必要な操作の流れが見えてきます。
次のステップとしてSubscription Resolverに取り組みましょう。GraphQL Subscriptionを利用すればリアルタイム性を持ったアプリケーションが作れるため、実際に体験することで理解が深まります。例えば、チャットアプリや通知システムを試しに作成してみると、Resolver 実装の役割がよく分かります。
また、.graphqlsファイルとResolverを対応させる練習も大切です。スキーマで定義したQueryやMutationがResolverクラスと一致しているかを常に意識すると、エラーを減らすことができます。Spring Boot GraphQL クエリを実際に送信して結果を確認する習慣を持つことも効果的です。
学習を進める際は、少しずつサンプルコードを書きながら手を動かすことを意識しましょう。単に理論を読むだけでなく、pleiades環境でGradleプロジェクトを立ち上げ、実際にコードを書いて試すことが、理解を深める一番の近道です。
最初はQuery Resolverから始め、次にMutation、そして最後にSubscriptionへと進める順序がおすすめです。この流れを通してGraphQL Resolverを体系的に学べば、Spring Boot API開発の基礎から応用までしっかり身につけられます。