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移行・バージョンアップの解説まとめSpring Securityのバージョンアップや移行時に注意すべきポイントや考え方について初心者向けに解説します。
Spring Securityは、 セキュリティ要件やJavaエコシステムの進化に合わせて 継続的にアップデートされています。 そのため、古いバージョンを使い続けることは、 セキュリティリスクや将来的な保守負担につながります。
特にSpring Boot 3.x以降では、 Spring Security 6系が前提となっており、 過去の設定方法がそのまま使えないケースも増えています。
バージョンアップを成功させる第一歩は、 「何が変わったのか」を正しく理解することです。 Spring Security 5系から6系にかけては、 APIの変更、非推奨機能の削除、設定スタイルの刷新など、 影響範囲が広い変更が行われています。
表面的なエラー対応だけでなく、 設計思想の変化を押さえることで、 移行後のコードも長期的に保守しやすくなります。
Spring Securityは単体で動作するライブラリではなく、 Spring BootやSpring Frameworkとの バージョン整合性が強く求められます。
Spring Boot 3.xでは、 Jakarta EEへの移行が完了しており、 Spring Security 6系が前提となります。 この関係性を理解していないと、 依存関係の衝突やビルドエラーが発生しやすくなります。
Spring Securityのアップグレードでよく見られるのが、 NoSuchMethodError や ClassNotFoundException などの 互換性エラーです。
これらのエラーは、 API削除・シグネチャ変更・依存ライブラリの差し替えなどが 原因で発生します。 エラーメッセージの読み方を理解すると、 修正ポイントの特定が容易になります。
Spring Securityの変更は、 認証や認可だけに留まりません。 CORS、CSRF、セッション管理、例外処理など、 周辺機能にも影響を与えるケースがあります。
「ログインは動くが、APIが失敗する」 といった症状は、 こうした周辺設定の差分が原因になることが多くあります。
Spring Securityでは、 段階的にDeprecated(非推奨)APIが導入され、 次のメジャーバージョンで削除される流れを取ります。
非推奨警告を放置せず、 早めに移行方針を検討しておくことで、 大規模な修正を避けやすくなります。
バージョンアップ時は、 Javaコードだけでなく application.yml / application.properties の設定変更にも 注意が必要です。
デフォルト値の変更や、 設定キーの廃止・統合などが原因で、 想定外の動作になることがあります。
Spring Security 6では、 lambda DSL を使った設定スタイルが 標準となりました。 旧来の WebSecurityConfigurerAdapter は 完全に廃止されています。
SecurityFilterChain を中心とした構成を理解すると、 新しいSpring Securityの全体像が見えてきます。
Spring Security 6では、 FilterChainの構成や評価順にも 変更が加えられています。
認証が通らない、 CORSが効かないといった問題は、 FilterChainの理解不足が原因になることも少なくありません。
Spring Security 6およびSpring Boot 3.xでは、 Jakarta EEへの完全移行が行われました。 これにより、import文や依存ライブラリの変更が必須となっています。
セキュリティ関連クラスだけでなく、 フィルタやサーブレット周辺にも影響が及ぶため、 全体的な確認が必要です。
Spring Securityの移行では、 単純なビルド成功だけでは不十分です。 認証、認可、セッション、CORS、例外処理など、 実行時の挙動を重点的に確認する必要があります。
リグレッションテストを意識して進めることで、 移行後の不具合を最小限に抑えられます。
Spring Securityのバージョンアップは、 一度にすべてを変える必要はありません。 変更点を整理し、 影響範囲を把握しながら段階的に移行することが重要です。
上から順に読み進めることで、 Spring Securityの移行作業を 「怖い作業」から「計画的に進められる作業」へと 変えていくことができます。