カテゴリ: SpringのWeb開発(Spring MVC) 更新日: 2026/01/09

ViewResolverの設定と使い方を完全ガイド!初心者でもわかるSpring MVCのビュー解決

ViewResolverの設定と使い方
ViewResolverの設定と使い方

新人と先輩の会話形式で理解しよう

新人

「Spring MVCで画面を表示させたいんですけど、どうやってHTMLファイルと結びつけるんですか?」

先輩

「それはViewResolverを使うんだ。ビュー名と実際のHTMLファイルを関連付ける役割があるんだよ。」

新人

「具体的にはどうやって設定するんですか?」

先輩

「それじゃあ、基本から順に説明していくね!」

1. ViewResolverとは?

1. ViewResolverとは?
1. ViewResolverとは?

ViewResolverは、Spring MVCでコントローラが返すビュー名(文字列)を、実際のHTMLファイルやJSPファイルに変換する役割を持っています。たとえば、コントローラでreturn "home";と指定すると、ViewResolverhome.htmlhome.jspの実際のファイルを探してくれます。

これにより、コントローラとビューの結合が簡単になり、コードの可読性と保守性が向上します。また、開発環境としてはpleiadesを使用し、ビルドツールにはGradleを利用する前提で設定します。

2. ViewResolverの役割(Spring MVCにおけるビュー解決の流れ)

2. ViewResolverの役割(Spring MVCにおけるビュー解決の流れ)
2. ViewResolverの役割(Spring MVCにおけるビュー解決の流れ)

Spring MVCでリクエストが処理される流れの中で、ViewResolverは次のような役割を担っています。

  1. ユーザーがブラウザでURLにアクセス。
  2. 該当するコントローラのメソッドが呼び出される。
  3. コントローラがビュー名(例:"home")を返す。
  4. ViewResolverが設定に基づいてビュー名をファイルパスに変換。
  5. 対象のHTMLファイルが表示される。

以下のコードは、簡単なコントローラの例です。@Controllerを使用して、ビュー名を返します。


package com.example.demo.controller;

import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMapping;
import org.springframework.ui.Model;

@Controller
public class HomeController {

    @RequestMapping("/home")
    public String home(Model model) {
        model.addAttribute("message", "ようこそ、ホームページへ!");
        return "home"; // home.htmlを表示
    }
}

このコードでは、ユーザーが/homeにアクセスすると、homeというビュー名が返されます。このとき、ViewResolverhome.htmlを探して表示します。

次に、ビューであるhome.htmlのサンプルを示します。


<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>ホームページ</title>
</head>
<body>
    <h1 th:text="${message}">デフォルトメッセージ</h1>
</body>
</html>


ようこそ、ホームページへ!

上記のように、Modelに追加されたmessageがHTML側で表示されます。これにより、Spring MVCのコントローラとビューがシンプルに連携できます。

次の記事では、実際にViewResolverの設定方法やカスタマイズ方法について詳しく解説していきます!

3. ViewResolverの基本的な設定方法(application.propertiesまたはJavaConfigでの設定)

3. ViewResolverの基本的な設定方法(application.propertiesまたはJavaConfigでの設定)
3. ViewResolverの基本的な設定方法(application.propertiesまたはJavaConfigでの設定)

Spring MVCでViewResolverを正しく機能させるためには、設定が必要です。設定方法には主に2つの方法があります。

  • application.propertiesで設定する方法
  • JavaConfig(Javaクラス)で設定する方法

3.1 application.propertiesでの設定

application.propertiesファイルに以下のように記述することで、接頭辞と接尾辞を設定できます。これにより、コントローラが返すビュー名に自動的にプレフィックス(接頭辞)とサフィックス(接尾辞)が付加され、ビューを解決します。


spring.mvc.view.prefix=/WEB-INF/views/
spring.mvc.view.suffix=.html

上記の設定では、コントローラでreturn "home";と指定すると、/WEB-INF/views/home.htmlを表示します。
この設定により、ユーザーが直接HTMLにアクセスできないようにするセキュリティ対策も実現できます。

3.2 JavaConfigでの設定

もう一つの方法は、Javaの設定クラスを使用する方法です。以下のコードは、JavaConfigを用いてViewResolverを設定する例です。


package com.example.demo.config;

import org.springframework.context.annotation.Bean;
import org.springframework.context.annotation.Configuration;
import org.springframework.web.servlet.ViewResolver;
import org.springframework.web.servlet.view.InternalResourceViewResolver;

@Configuration
public class WebConfig {

    @Bean
    public ViewResolver viewResolver() {
        InternalResourceViewResolver resolver = new InternalResourceViewResolver();
        resolver.setPrefix("/WEB-INF/views/");
        resolver.setSuffix(".html");
        resolver.setOrder(1); // 優先順位を設定
        return resolver;
    }
}

この設定では、ビュー名に"home"を返すと、/WEB-INF/views/home.htmlが自動的に呼び出されます。JavaConfigはコード内で完結するため、設定ファイルを別に用意したくない場合に便利です。

4. 複数のViewResolverを使う場合の優先順位設定方法

4. 複数のViewResolverを使う場合の優先順位設定方法
4. 複数のViewResolverを使う場合の優先順位設定方法

Spring MVCでは、複数のViewResolverを同時に使用することができます。しかし、複数ある場合はどのViewResolverが優先されるかを指定する必要があります。そのためにsetOrder()メソッドを使います。

4.1 複数ViewResolverの設定例


package com.example.demo.config;

import org.springframework.context.annotation.Bean;
import org.springframework.context.annotation.Configuration;
import org.springframework.web.servlet.ViewResolver;
import org.springframework.web.servlet.view.BeanNameViewResolver;
import org.springframework.web.servlet.view.InternalResourceViewResolver;

@Configuration
public class MultipleViewResolverConfig {

    @Bean
    public ViewResolver beanNameViewResolver() {
        BeanNameViewResolver resolver = new BeanNameViewResolver();
        resolver.setOrder(0); // 最優先
        return resolver;
    }

    @Bean
    public ViewResolver internalResourceViewResolver() {
        InternalResourceViewResolver resolver = new InternalResourceViewResolver();
        resolver.setPrefix("/WEB-INF/views/");
        resolver.setSuffix(".html");
        resolver.setOrder(1); // 2番目に優先
        return resolver;
    }
}

上記の例では、BeanNameViewResolverが最初に解決を試み、見つからない場合はInternalResourceViewResolverが使用されます。
このように、setOrder()の値が小さいほど優先度が高くなります。

5. 実際に簡単なビュー解決を実装してみよう(具体的なコード例)

5. 実際に簡単なビュー解決を実装してみよう(具体的なコード例)
5. 実際に簡単なビュー解決を実装してみよう(具体的なコード例)

それでは、実際にViewResolverを使った簡単なWebアプリケーションを実装してみましょう。ここでは、名前を入力して送信すると、挨拶メッセージを表示するシンプルなアプリを作成します。

5.1 コントローラの実装


package com.example.demo.controller;

import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.ui.Model;
import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.PostMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestParam;

@Controller
public class GreetingController {

    @GetMapping("/greeting")
    public String showForm() {
        return "greeting-form"; // greeting-form.htmlを表示
    }

    @PostMapping("/greeting")
    public String processForm(@RequestParam("name") String name, Model model) {
        model.addAttribute("message", name + "さん、こんにちは!");
        return "greeting-result"; // greeting-result.htmlを表示
    }
}

5.2 フォーム画面(greeting-form.html)


<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>挨拶フォーム</title>
</head>
<body>
    <h1>お名前を入力してください</h1>
    <form action="/greeting" method="post">
        <label for="name">名前:</label>
        <input type="text" id="name" name="name" required>
        <button type="submit">送信</button>
    </form>
</body>
</html>

5.3 結果画面(greeting-result.html)


<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>挨拶結果</title>
</head>
<body>
    <h1 th:text="${message}">デフォルトメッセージ</h1>
</body>
</html>


山田さん、こんにちは!

上記の実装により、ユーザーが名前を入力して送信ボタンを押すと、挨拶メッセージが表示されます。このように、ViewResolverを正しく設定することで、簡単にコントローラとビューを連携させることができます。

6. ViewResolverのオプション設定(接頭辞・接尾辞の活用、キャッシュ設定など)

6. ViewResolverのオプション設定(接頭辞・接尾辞の活用、キャッシュ設定など)
6. ViewResolverのオプション設定(接頭辞・接尾辞の活用、キャッシュ設定など)

ViewResolverには、ビュー解決を柔軟にするためのオプション設定が用意されています。ここでは、主に使われるオプションとして接頭辞(prefix)、接尾辞(suffix)、キャッシュ設定について説明します。

6.1 接頭辞(prefix)と接尾辞(suffix)の活用

接頭辞と接尾辞は、コントローラが返すビュー名に自動的に追加される文字列です。これにより、コード内でファイルのパスや拡張子を記述する必要がなくなり、可読性が向上します。

設定例(JavaConfigの場合)


@Bean
public ViewResolver viewResolver() {
    InternalResourceViewResolver resolver = new InternalResourceViewResolver();
    resolver.setPrefix("/WEB-INF/views/"); // ビューのフォルダを指定
    resolver.setSuffix(".html");            // ビューの拡張子を指定
    return resolver;
}

上記の設定で、コントローラでreturn "dashboard";と書くと、自動的に/WEB-INF/views/dashboard.htmlが呼び出されます。

6.2 キャッシュ設定

キャッシュは、ビューの読み込み速度向上に役立ちます。開発中はキャッシュを無効にし、変更がすぐに反映されるようにするのが一般的です。

キャッシュを無効にする設定(JavaConfig)


resolver.setCache(false); // キャッシュを無効にする

注意:本番環境ではキャッシュを有効にしてパフォーマンスを向上させましょう。

7. トラブルシューティング(よくあるエラーとその対処法)

7. トラブルシューティング(よくあるエラーとその対処法)
7. トラブルシューティング(よくあるエラーとその対処法)

ViewResolverを設定する際、初心者がよく遭遇するエラーについて、その原因と解決方法をまとめました。

7.1 ビューが見つからないエラー(HTTP 404エラー)

原因: コントローラが返すビュー名と実際のファイル名が一致していない、またはprefix/suffixの設定が間違っている場合に発生します。

解決方法:

  • ビュー名が正しいか確認する。
  • prefixやsuffixが間違っていないか確認する。
  • ファイルが正しいディレクトリに存在しているか確認する。

7.2 テンプレートエンジンのエラー(Thymeleaf関連)

原因: Thymeleafの依存関係が不足している場合や、テンプレートファイルに誤りがある場合に発生します。

解決方法:


dependencies {
    implementation 'org.springframework.boot:spring-boot-starter-thymeleaf'
}

依存関係を確認し、エラーが解消しない場合はテンプレート内の構文エラーを確認してください。

7.3 パスの指定ミス

原因: prefixが正しく設定されていない場合、ビューが正しく解決されません。

解決方法:


resolver.setPrefix("/WEB-INF/views/"); // パスの終わりにスラッシュを忘れずに!

8. 実践!簡単なWebアプリケーションでViewResolverを活用してみよう(まとめと実践例)

8. 実践!簡単なWebアプリケーションでViewResolverを活用してみよう(まとめと実践例)
8. 実践!簡単なWebアプリケーションでViewResolverを活用してみよう(まとめと実践例)

最後に、ViewResolverの理解を深めるために簡単なWebアプリケーションを作成します。今回は「タスク管理アプリ」を題材にします。

8.1 プロジェクト構成

  • Controller: タスクの一覧表示・追加処理
  • View: タスク表示用HTML
  • 設定: ViewResolverでビューの場所を指定

8.2 コントローラの実装


package com.example.demo.controller;

import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.ui.Model;
import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.PostMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestParam;

import java.util.ArrayList;
import java.util.List;

@Controller
public class TaskController {

    private final List<String> tasks = new ArrayList<>();

    @GetMapping("/tasks")
    public String showTasks(Model model) {
        model.addAttribute("tasks", tasks);
        return "task-list";
    }

    @PostMapping("/tasks")
    public String addTask(@RequestParam("task") String task, Model model) {
        tasks.add(task);
        model.addAttribute("tasks", tasks);
        return "task-list";
    }
}

8.3 タスク一覧ページ(task-list.html)


<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>タスク管理</title>
</head>
<body>
    <h1>タスク一覧</h1>
    <form action="/tasks" method="post">
        <input type="text" name="task" placeholder="新しいタスクを追加" required>
        <button type="submit">追加</button>
    </form>
    <ul>
        <li th:each="task : ${tasks}" th:text="${task}">サンプルタスク</li>
    </ul>
</body>
</html>


買い物に行く
レポートを提出する
ミーティングに参加する

8.4 動作確認

アプリケーションを実行し、/tasksにアクセスすると、タスクの追加と表示ができるようになります。
この実装により、ViewResolverがビューの解決を担い、モデルデータをテンプレートに渡していることが確認できます。

これで、ViewResolverの基本から応用までを学べました!これらを活用して、より複雑なWebアプリケーションの開発にチャレンジしてください。

まとめ

まとめ
まとめ

ViewResolverの役割を全体像から振り返る

ここまでの記事では、Spring MVCにおけるViewResolverの基本概念から、設定方法、複数利用時の優先順位、実践的なサンプルまでを順番に学んできました。ViewResolverは、コントローラが返す「ビュー名」と、実際に表示されるHTMLファイルやJSPファイルを結びつける重要な仕組みです。Spring MVCを使ったWebアプリケーション開発では、このViewResolverの存在を理解していないと、画面遷移の仕組みが分からず、エラーの原因も特定しにくくなります。

コントローラは「どの画面を表示したいか」を文字列で返すだけで、実際のファイルパスや拡張子を意識する必要がありません。この役割を担っているのがViewResolverであり、MVCアーキテクチャにおける「Controller」と「View」をきれいに分離してくれています。この分離こそが、Spring MVCが保守性と可読性に優れている理由の一つです。

prefix・suffix設定がもたらす開発のしやすさ

ViewResolverの設定で特に重要なのが、接頭辞(prefix)と接尾辞(suffix)の考え方です。これらを設定することで、コントローラ側では単純なビュー名だけを書けばよくなり、ファイル構成の変更にも強い設計が可能になります。たとえば、HTMLファイルの配置場所を変更した場合でも、ViewResolverの設定を修正するだけで済み、コントローラのコードを修正する必要はありません。

また、/WEB-INF配下にビューを配置することで、ブラウザから直接HTMLファイルへアクセスされるのを防ぐことができ、セキュリティ面でもメリットがあります。このように、ViewResolverは単なる便利機能ではなく、設計や安全性にも関わる重要な設定項目です。

複数ViewResolverと実践的な使い分け

記事内では、複数のViewResolverを同時に使う方法や、setOrder()による優先順位の制御についても紹介しました。実務では、HTML表示とJSONレスポンス、あるいは特殊なビュー処理を組み合わせるケースもあり、ViewResolverの優先順位を正しく理解しておくことが重要です。

以下は、これまでの内容を踏まえたViewResolver設定の基本例です。実際のプロジェクトでもよく使われる構成なので、ぜひ一度自分で動かして確認してみてください。


@Configuration
public class WebConfig {

    @Bean
    public ViewResolver viewResolver() {
        InternalResourceViewResolver resolver = new InternalResourceViewResolver();
        resolver.setPrefix("/WEB-INF/views/");
        resolver.setSuffix(".html");
        resolver.setCache(false); // 開発中はキャッシュ無効
        return resolver;
    }
}

この設定により、コントローラでreturn "home";と記述するだけで、対応するHTMLが自動的に解決されます。Spring MVCにおけるビュー解決の流れが、非常にシンプルで直感的であることが分かるはずです。

ViewResolver理解がSpring MVC全体の理解につながる

ViewResolverを正しく理解できるようになると、Spring MVCのリクエスト処理全体の流れが自然と見えてきます。DispatcherServletがリクエストを受け取り、Controllerが処理を行い、ViewResolverを通じてビューが表示される。この一連の流れを理解することで、画面が表示されない、404エラーになるといったトラブルにも落ち着いて対処できるようになります。

今後、Thymeleafのレイアウト機能や、Spring Securityと組み合わせた画面制御を学ぶ際にも、ViewResolverの知識は必ず役立ちます。今回学んだ内容を基礎として、より実践的なWebアプリケーション開発へとステップアップしていきましょう。

先生と生徒の振り返り会話

生徒:「ViewResolverって、ただの設定だと思っていましたが、画面表示の仕組みの中心なんですね。」

先生:「そうですね。ControllerとViewをつなぐ重要な役割を持っています。」

生徒:「prefixやsuffixを設定する意味も、やっと腑に落ちました。」

先生:「それが理解できれば、Spring MVCの設計が一段と分かりやすくなりますよ。」

生徒:「次はThymeleafや画面遷移の制御も学んでみたいです。」

先生:「ぜひ挑戦してください。ViewResolverの知識が、必ず役に立ちます。」

この記事を読んだ人からの質問

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プログラミング初心者からのよくある疑問/質問を解決します

Spring MVCのViewResolverとは何をするものですか?

ViewResolverとは、Spring MVCでコントローラが返す文字列のビュー名を、実際のHTMLファイルやJSPファイルなどに変換する役割を持つ仕組みです。ビューの表示に必要不可欠なコンポーネントです。
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