Spring MVCアプリの基本動作フローを理解する|初心者向けに画面表示の流れをやさしく解説
新人
「Spring MVCで画面は表示できたんですが、どういう流れで動いているのかが分からなくて…」
先輩
「Spring MVCは、流れを理解すると一気に楽になりますよ。まずは全体像から見ていきましょう。」
新人
「ControllerとかModelとか、それぞれ何をしているのか知りたいです。」
先輩
「では、Spring MVCアプリの基本動作フローを順番に説明します。」
1. Spring MVCとは何か?
Spring MVCとは、Springフレームワークに含まれるWebアプリケーション開発用の仕組みです。 画面表示と処理の流れを整理し、初心者でも理解しやすい構造でWeb開発ができるよう設計されています。
pleiadesで作成したGradleプロジェクトでは、必要な設定があらかじめ整っているため、 開発者はSpring MVCの仕組みを意識しながら実装に集中できます。
@Controller
public class SampleController {
@GetMapping("/sample")
public String sample() {
return "sample";
}
}
このように@Controllerを付けたクラスが、Spring MVCにおける画面処理の入口になります。
2. Spring MVCを使ったWebアプリの全体像
Spring MVCアプリでは、ブラウザからのアクセスを起点に処理が進みます。 リクエストはSpring MVCに受け取られ、Controllerを経由して画面が表示されます。
<!-- ブラウザからアクセスするURLの例 -->
http://localhost:8080/sample
このURLにアクセスすると、Spring MVCが処理を引き受け、 対応するControllerとViewを探して画面を表示します。 これがSpring MVCの基本的な画面遷移の流れです。
3. Spring MVCアプリの基本的な役割分担
Spring MVCは、Controller、View、Modelの三つの役割で構成されています。 それぞれが独立した役割を持つことで、アプリ全体が分かりやすくなります。
@GetMapping("/hello")
public String hello(Model model) {
model.addAttribute("message", "Spring MVCの役割分担を理解しよう");
return "hello";
}
Controllerは処理を担当し、Modelは値を画面に渡す箱の役割を果たします。 Viewは、その値を使ってHTML画面を表示します。 この分担がSpring MVCの基本動作フローの核となります。
4. ブラウザからリクエストが送られてからの流れ
Spring MVCアプリの基本動作フローは、必ずブラウザからのリクエスト送信から始まります。 ユーザーがブラウザのアドレスバーにURLを入力したり、画面上のリンクをクリックしたりすると、 その操作内容がHTTPリクエストとしてサーバへ送信されます。 この時点では、まだControllerの処理は始まっていません。
ブラウザから送られるリクエストには、アクセス先のURLだけでなく、 どの画面を表示したいのか、どの操作を行ったのかといった情報が含まれています。 Spring MVCでは、このリクエストを正しく受け取り、 処理の流れを統一することが重要になります。
もしリクエストが直接Controllerに届く仕組みだった場合、 URLごとに処理を分岐させる必要があり、 アプリが大きくなるほど管理が難しくなってしまいます。 Spring MVCでは、まず共通の入口でリクエストを受け取ることで、 安定したリクエスト処理を実現しています。
<!-- ブラウザから送信されるリクエストの例 -->
http://localhost:8080/hello
このURLにアクセスすることで、Spring MVCはリクエスト処理を開始します。 ここから先の流れを理解することが、 Spring MVCフロー全体を把握する第一歩となります。
5. DispatcherServletの役割
Spring MVCにおいて、ブラウザから送られたリクエストを最初に受け取るのがDispatcherServletです。 DispatcherServletは、Spring MVCアプリ全体の中心となる存在で、 すべてのリクエスト処理の起点になります。
DispatcherServletの役割は、リクエストを直接処理することではありません。 「このリクエストは、どのControllerに任せるべきか」 を判断し、適切なControllerへと処理を引き渡すことが主な役割です。 これにより、Controllerは自分の担当処理に集中できます。
Webアプリでは、画面表示や画面遷移など、 さまざまな種類のリクエストが発生します。 DispatcherServletがすべてのリクエストを一元管理することで、 Spring MVCの処理フローは分かりやすく整理されています。
public class DispatcherServlet extends FrameworkServlet {
// Spring MVCのリクエスト処理の中心となるクラス
}
pleiadesでSpring MVCのGradleプロジェクトを作成すると、 DispatcherServletは自動的に設定されています。 初心者のうちは詳細な設定を意識する必要はありませんが、 「まずDispatcherServletが動く」という点を理解しておくことが大切です。
6. Controllerが呼び出されるまでの処理の流れ
DispatcherServletがリクエストを受け取ったあと、 次に行われるのがControllerの特定です。 Spring MVCでは、URLとControllerの対応関係があらかじめ定義されており、 DispatcherServletはその情報をもとに処理先を決定します。
Controllerは@Controllerアノテーションが付けられたクラスとして定義されます。 このアノテーションによって、 「このクラスは画面処理を担当する」 という役割がSpring MVCに認識されます。
Controllerが直接呼び出される前に、 URLの一致確認や処理対象の選択といった準備が行われます。 これらの処理をDispatcherServletがまとめて行うことで、 Controllerのコードはシンプルに保たれます。
@Controller
public class HelloController {
@GetMapping("/hello")
public String hello() {
return "hello";
}
}
このように、リクエストは 「ブラウザ → DispatcherServlet → Controller」 という順番で処理されます。 この流れを理解しておくと、 Spring MVCの画面遷移やエラー原因の特定がしやすくなります。 Spring MVC初心者にとって、 ここは必ず押さえておきたい重要なポイントです。
7. View(HTML)が返されるまでの流れ
Controllerの処理が完了すると、Spring MVCは次に画面表示の準備へと進みます。 Controller自身がHTMLを直接作成して返すわけではなく、 「どの画面を表示するか」という情報だけをSpring MVCに伝える仕組みになっています。 この考え方が、Spring MVCの画面遷移を分かりやすくしている重要なポイントです。
Controllerが返すのは、表示したいViewの名前です。 Spring MVCは、その名前を手がかりに、 実際に使用するHTMLテンプレートを探し出します。 この処理は内部で自動的に行われるため、 開発者は画面のパスや細かい変換処理を意識する必要がありません。
Viewが特定されると、Spring MVCはModelに入っているデータを使いながら、 HTMLを組み立てます。 完成したHTMLはレスポンスとしてブラウザへ返され、 最終的にユーザーの画面に表示されます。 これがSpring MVCの基本的な画面表示の流れです。
@GetMapping("/view")
public String showView() {
return "view";
}
このように、Controllerは画面名を返すだけで、 実際のHTML生成はSpring MVCとViewの役割になります。 この分担があることで、Spring MVCの画面遷移は整理された構造になります。
8. Modelの役割とデータの受け渡し
Spring MVCにおけるModelは、 ControllerからViewへ値を渡すための箱のような存在です。 画面に表示したい情報を直接Viewに書き込むのではなく、 一度Modelにまとめてから受け渡すことで、 処理と表示の役割を明確に分けることができます。
Controllerでは、画面に必要なデータを準備し、 Modelに入れてからView名を返します。 View側は、そのModelの中身を使って画面を表示します。 この流れを理解すると、Model View Controllerという考え方が自然と身についてきます。
初心者のうちは、 なぜModelという仕組みが必要なのか疑問に感じることがあります。 しかし、Modelがあることで、 Controllerの処理内容と画面表示が混ざらず、 修正や追加がしやすくなります。
@GetMapping("/message")
public String message(Model model) {
model.addAttribute("text", "Modelは値を画面に渡す箱です");
return "message";
}
このようにModelを使うことで、 Spring MVCの画面遷移とデータの受け渡しが、 とても分かりやすい形で整理されます。
9. Spring MVCの基本動作フローを理解するメリット
Spring MVCの基本動作フローを理解する最大のメリットは、 Webアプリ全体の流れを見失わなくなることです。 リクエストがどこから始まり、 どの順番で処理され、 どこで画面が作られるのかを意識できるようになります。
この理解があると、 画面が表示されない場合や、 データが表示されない場合でも、 どの部分を確認すべきか判断しやすくなります。 Spring MVC初心者にとって、 トラブル対応がしやすくなる点は大きなメリットです。
また、Spring MVCの画面遷移の流れを理解していると、 新しい画面を追加する際にも迷いにくくなります。 Controllerに処理を書き、 Modelで値を渡し、 Viewで画面を表示するという流れが、 自然に頭の中で整理されるようになります。
@GetMapping("/flow")
public String flow(Model model) {
model.addAttribute("info", "Spring MVCの流れを理解することが重要です");
return "flow";
}
Spring MVCの基本動作フローを押さえることは、 Web開発の基礎力を身につけることにもつながります。 Model View Controllerの考え方は、 他のフレームワークでも共通して使われています。
10. 初心者が最初につまずきやすいポイントと注意点
Spring MVC初心者が最初につまずきやすいポイントの一つは、 処理の流れを一度に理解しようとしてしまうことです。 Spring MVCは多くの処理を自動で行ってくれるため、 何が起きているのか分からなくなることがあります。
特に混乱しやすいのが、 ControllerとViewの役割の違いです。 Controllerで画面を作っているように見えても、 実際にはViewがHTMLを生成しています。 この役割の違いを意識しないと、 コードの置き場所に迷いやすくなります。
また、Modelを使うタイミングが分からず、 値を直接扱おうとしてしまうケースもよくあります。 Modelは「値を画面に渡すための箱」と考えることで、 Spring MVCの構造が理解しやすくなります。
@GetMapping("/mistake")
public String mistake(Model model) {
model.addAttribute("note", "役割を意識することが大切です");
return "mistake";
}
Spring MVCは、 最初から完璧に理解する必要はありません。 画面遷移を何度も確認しながら、 リクエスト、Controller、Model、Viewの関係を少しずつ整理していくことが大切です。 この積み重ねが、Spring MVC初心者を卒業するための確かな一歩になります。