カテゴリ: SpringのWeb開発(Spring MVC) 更新日: 2026/01/10

Spring MVCルーティングの基本を完全解説!ワイルドカードとパス変数を初心者向けにやさしく理解

Spring MVCルーティングの基本(ワイルドカード / パス変数)
Spring MVCルーティングの基本(ワイルドカード / パス変数)

新人と先輩の会話形式で理解しよう

新人

「Spring MVCでURLにアクセスすると画面が表示されるんですが、どうやってURLと処理が結び付いているのかが、いまいち分かりません。」

先輩

「それはルーティングの仕組みですね。Spring MVCではURLとJavaの処理をルールで結び付けています。」

新人

「ルーティングって言葉は聞いたことがありますが、具体的に何をしているのか知りたいです。」

先輩

「では、Spring MVCの役割から順番に整理して、ルーティングの考え方を一緒に見ていきましょう。」

1. Spring MVCとは何か(Webアプリにおける役割)

1. Spring MVCとは何か(Webアプリにおける役割)
1. Spring MVCとは何か(Webアプリにおける役割)

Spring MVCとは、Javaを使ってWebアプリケーションを開発するためのフレームワークです。ブラウザから送られてくるリクエストを受け取り、どの処理を実行し、どの画面を表示するのかを管理する役割を持っています。

Webアプリでは、ユーザーがURLにアクセスすると、その情報がサーバーへ送信されます。Spring MVCは、そのURLを見て対応するコントローラのメソッドを呼び出し、最終的にHTML画面を返します。この一連の流れを分かりやすく整理してくれるのがSpring MVCです。

Pleiadesを使ってSpring MVCのプロジェクトを作成すると、Gradle構成や必要な設定があらかじめ用意された状態で開発を始められます。依存関係の追加もPleiadesのチェック操作だけで行えるため、初心者でも環境構築でつまずきにくいのが特徴です。

Spring MVCでは、リクエストを受け取るクラスをコントローラと呼びます。コントローラには@Controllerを付けることで、「このクラスがWebアプリの入口である」ことをSpringに伝えます。


@Controller
public class HomeController {

    @GetMapping("/home")
    public String home() {
        return "home";
    }
}

このように、URLとJavaのメソッドを結び付けて画面表示を行うのが、Spring MVCの基本的な役割です。

2. ルーティングとは何か(URLと処理を結びつける考え方)

2. ルーティングとは何か(URLと処理を結びつける考え方)
2. ルーティングとは何か(URLと処理を結びつける考え方)

ルーティングとは、「どのURLにアクセスされたときに、どの処理を実行するか」を決める仕組みのことです。Webアプリでは、URLと処理の対応関係を明確にすることがとても重要になります。

例えば、次のようなURLがあったとします。


/home
/login
/users

これらのURLは、それぞれ異なる画面や処理を意味しています。Spring MVCでは、このURLごとに対応するメソッドを定義し、正しい処理が呼ばれるように設定します。このURLとメソッドを結び付ける考え方がルーティングです。

初心者の方は、ルーティングを「URLの受付表」のようなものだと考えると理解しやすくなります。Spring MVCは、アクセスされたURLを見て、その受付表をもとに「このURLならこの処理」と判断しているのです。

ルーティングを正しく設定できるようになると、URL設計が分かりやすくなり、画面遷移や処理の流れも理解しやすくなります。

3. Spring MVCでルーティングを理解する重要性

3. Spring MVCでルーティングを理解する重要性
3. Spring MVCでルーティングを理解する重要性

Spring MVCでルーティングを理解することは、Webアプリ開発において非常に重要です。なぜなら、画面が表示されるかどうかは、ルーティングの設定に大きく左右されるからです。

「URLは合っているはずなのに画面が表示されない」「コントローラの処理が呼ばれない」といったトラブルの多くは、ルーティングの理解不足が原因です。どのURLがどのメソッドに対応しているのかを把握できていないと、原因を見つけるのが難しくなります。

また、Spring MVCではワイルドカードやパス変数といった仕組みを使うことで、柔軟なルーティングを実現できます。これらを正しく理解することで、同じようなURLをまとめて処理したり、URLに意味を持たせた設計ができるようになります。

ルーティングの基本を押さえておくことで、Spring MVCの画面表示の仕組みが一気に分かりやすくなり、次のステップであるワイルドカードやパス変数の理解にもスムーズにつながります。

4. Spring MVCにおけるルーティング指定の基本(@RequestMapping / @GetMapping)

4. Spring MVCにおけるルーティング指定の基本(@RequestMapping / @GetMapping)
4. Spring MVCにおけるルーティング指定の基本(@RequestMapping / @GetMapping)

Spring MVCでルーティングを指定するためには、コントローラのメソッドにアノテーションを付けて、「このURLにアクセスされたら、この処理を実行する」という対応関係を定義します。そのときに使われる代表的なものが@RequestMappingと@GetMappingです。

@RequestMappingは、Spring MVCで最も基本となるルーティング指定のアノテーションです。URLのパスを指定することで、そのURLにアクセスされたときに実行されるメソッドを決めることができます。

例えば、次のように書くと、「/about」というURLにアクセスしたときに、aboutメソッドが呼び出され、aboutという画面が表示されます。


@Controller
public class PageController {

    @RequestMapping("/about")
    public String about() {
        return "about";
    }
}

一方で@GetMappingは、「HTTPのGETメソッド専用の@RequestMapping」と考えると分かりやすいです。画面表示を目的としたSpring MVCでは、GETリクエストを使う場面が多いため、初心者の方は@GetMappingから覚えることが一般的です。

次の例も、先ほどと同じようにURLと処理を結び付けています。


@Controller
public class PageController {

    @GetMapping("/contact")
    public String contact() {
        return "contact";
    }
}

このように、Spring MVCでは「URL → コントローラ → 画面表示」という流れを、アノテーションを使って分かりやすく表現できます。まずは、URLとメソッドが一対一で対応しているシンプルな形をしっかり理解することが、ルーティング学習の第一歩です。

5. ワイルドカードを使ったルーティングの考え方

5. ワイルドカードを使ったルーティングの考え方
5. ワイルドカードを使ったルーティングの考え方

Spring MVCのルーティングでは、ワイルドカードを使うことで、複数のURLをまとめて扱うことができます。ワイルドカードとは、「ここにはどんな文字列が来てもよい」という意味を持つ記号のことです。

ワイルドカードを使わない場合、URLごとに個別のメソッドを用意する必要があります。例えば、次のようなURLがあったとします。


/help
/help/usage
/help/contact

これらすべてに対して別々の@GetMappingを書くのは大変です。そこで使われるのがワイルドカードです。Spring MVCでは「*」や「**」を使って、ある程度まとめたルーティング指定ができます。

次の例では、「/help」以下のURLをまとめて受け取ることができます。


@Controller
public class HelpController {

    @GetMapping("/help/**")
    public String help() {
        return "help";
    }
}

この設定では、「/help」「/help/usage」「/help/contact」など、/helpから始まるURLすべてがこのメソッドにルーティングされます。初心者の方は、ワイルドカードを「範囲指定のようなもの」と考えると理解しやすくなります。

ただし、ワイルドカードは非常に広い範囲を対象にするため、どのURLがこのメソッドに来るのか分かりにくくなることがあります。そのため、使いすぎには注意が必要です。「まとめて処理したいURLかどうか」を意識しながら使うことが大切です。

6. パス変数を使ったルーティングの基本(URLに意味を持たせる)

6. パス変数を使ったルーティングの基本(URLに意味を持たせる)
6. パス変数を使ったルーティングの基本(URLに意味を持たせる)

パス変数を使ったルーティングは、URLの一部に意味を持たせたいときに使われます。単にまとめて処理するワイルドカードとは違い、「URLの中の値をJavaで受け取りたい」という場合に使うのが特徴です。

例えば、次のようなURLを考えてみましょう。


/users/1
/users/2
/users/3

このURLでは、最後の数字が「ユーザーID」を表していると想像できます。このように、URLの一部に意味のある値を含めたい場合、パス変数を使ったルーティングが適しています。

Spring MVCでは、波かっこを使ってURLの中に変数を定義します。


@Controller
public class UserController {

    @GetMapping("/users/{id}")
    public String showUser(@PathVariable int id) {
        return "userDetail";
    }
}

この例では、「{id}」の部分がパス変数です。「/users/5」にアクセスすると、5という値がid引数に渡されます。Spring MVCが自動的にURLを解析し、値をJavaの変数として設定してくれます。

ワイルドカードとパス変数の大きな違いは、「値を使うかどうか」です。ワイルドカードはURLの範囲をまとめるための仕組みですが、パス変数はURLの中の値を処理に利用するための仕組みです。

初心者の方は、「まとめて受けたいときはワイルドカード」「値を受け取りたいときはパス変数」と覚えておくと、Spring MVCのルーティング設計が一気に分かりやすくなります。URLに意味を持たせた設計ができるようになると、画面遷移や処理の流れを自然に表現できるようになります。

7. ルーティングがうまく動かないときによくある原因

7. ルーティングがうまく動かないときによくある原因
7. ルーティングがうまく動かないときによくある原因

Spring MVCのルーティングがうまく動かないとき、多くの場合は「URLとコントローラの対応関係」が正しく認識されていません。初心者の方は、エラーが出ると設定や環境に問題があると考えがちですが、実際にはルーティング指定の書き方に原因があることがほとんどです。

Spring MVCでは、アプリケーション起動時に「どのURLがどのメソッドに対応しているか」をすべて読み込み、内部にルーティング表のようなものを作成しています。アクセスされたURLがその表に存在しない場合、どの処理を呼べばよいか分からず、結果として画面が表示されません。

例えば、次のようなコントローラがあったとします。


@Controller
public class SampleController {

    @GetMapping("/sample")
    public String sample() {
        return "sample";
    }
}

この場合、「/sample」にアクセスすれば画面は表示されますが、「/sample/」や「/Sample」にアクセスすると、別のURLとして扱われ、ルーティングされません。Spring MVCはURLを文字列として厳密に比較しているため、少しの違いでもマッピングされなくなります。

また、ワイルドカードやパス変数を使っている場合、「思っている範囲と実際のマッピング範囲が違っている」こともよくある原因です。ワイルドカードが想定より広く、または狭く設定されていないかを確認することが重要です。

ルーティングが動かないときは、「このURLは本当に、この@GetMappingに一致しているか」を、URLとアノテーションを一文字ずつ照らし合わせて確認する意識を持つと、原因に気付きやすくなります。

8. 初心者がつまずきやすいルーティング指定の注意点

8. 初心者がつまずきやすいルーティング指定の注意点
8. 初心者がつまずきやすいルーティング指定の注意点

Spring MVCのルーティング指定で、初心者が特につまずきやすいのは「似たようなURLが複数ある場合」です。ワイルドカードやパス変数を使い始めると、どのルーティングが優先されるのか分からなくなりやすくなります。

例えば、次のようなルーティングが同時に存在しているケースを考えてみましょう。


@Controller
public class RouteController {

    @GetMapping("/items/{id}")
    public String itemDetail(@PathVariable int id) {
        return "itemDetail";
    }

    @GetMapping("/items/list")
    public String itemList() {
        return "itemList";
    }
}

一見すると問題なさそうですが、「/items/list」にアクセスしたとき、どちらのメソッドが呼ばれるのか分からず混乱する初心者は多いです。Spring MVCでは、より具体的なURLが優先されるため、この場合は「/items/list」が正しく呼び出されます。

しかし、ルーティング設計を整理せずに増やしていくと、後から見たときに理解しづらくなります。そのため、「固定のURL」と「パス変数を使うURL」をはっきり分けて設計することが大切です。

また、ワイルドカードを多用しすぎると、どのURLがどの処理に来ているのか分からなくなります。初心者のうちは、まず通常の@GetMappingとパス変数を中心に使い、ワイルドカードは必要な場面だけに絞ると、ルーティングの理解が深まりやすくなります。

9. ルーティングを理解した後に学ぶべきこと(@PathVariable や @RequestParam へのつなぎ)

9. ルーティングを理解した後に学ぶべきこと(@PathVariable や @RequestParam へのつなぎ)
9. ルーティングを理解した後に学ぶべきこと(@PathVariable や @RequestParam へのつなぎ)

Spring MVCのルーティングの基本を理解できたら、次に学ぶべきなのは「URLに含まれる情報をどのようにJavaで受け取るか」という点です。ここで登場するのが@PathVariableや@RequestParamです。

これまで見てきたように、ルーティングは「URLと処理を結び付ける仕組み」です。一方で@PathVariableや@RequestParamは、「URLに含まれる値を使って処理を変えるための仕組み」と言えます。

例えば、パス変数を使うと次のようにURLの値を直接扱えます。


@Controller
public class OrderController {

    @GetMapping("/orders/{orderId}")
    public String order(@PathVariable int orderId) {
        return "orderDetail";
    }
}

また、クエリパラメータを使う@RequestParamでは、URLの後ろに付く値を受け取ることができます。


@Controller
public class SearchController {

    @GetMapping("/search")
    public String search(@RequestParam String keyword) {
        return "searchResult";
    }
}

ルーティングの理解が浅いまま@PathVariableや@RequestParamを学ぶと、「なぜこの値が取れないのか」「なぜ画面が表示されないのか」と混乱しがちです。そのため、まずは「このURLはどのメソッドに来るのか」を確実に把握できるようになることが大切です。

Spring MVCのルーティングをしっかり理解できれば、URL設計、画面遷移、パラメータ取得が一本の線でつながって見えるようになります。ここまで理解できれば、Spring MVC初心者としての基礎はしっかり身に付いたと言えるでしょう。

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